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HAPIVERI|NEWS LETTER Vol.012 インターナショナルプリスクール 「イルニード」代表 ベン・マヨ氏

HAPIVERI|NEWS LETTER Vol.012 インターナショナルプリスクール 「イルニード」代表 ベン・マヨ氏

■ 1.時代に挑戦する人たち


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このコーナーでは、困難な時代において
しがらみにとらわれず新しい試みに挑戦する人たちがいます。
時代を読み、自分の信じる道へ邁進する人たちに迫ります。
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インターナショナルプリスクール 「イルニード」代表 ベン・マヨ氏 第2回「創意工夫に国境はない」


今回訪れたのは、東京の有明にあるショッピングモール「有明ガーデン」。ここの施設にあるインターナショナルプリスクール「イルニード」の代表ベン・マヨ氏にお話を伺いました。
ベン・マヨ氏は池袋でIT企業の経営者でありながら、数年前にインターナショナルプリスクール「イルニード」を立ち上げました。
ここの先生は全員外国人で構成され、会話は全て英語。お絵かきや工作など、創作に集中できる環境が整えられ、音楽や絵本にも触れることができるクリエイティビティ溢れる児童保育施設です。
経営者であり、キリスト教の信者でもあり、一児の母でもあるベン・マヨ氏に幼児教育における新しい試みについて、お話を伺いました。




【インターナショナルプリスクール 「イルニード」代表 ベン・マヨ氏 2/3】




▼イルニードとレッジョエミリア・アプローチの繋がり


――なぜレッジョエミリア・アプローチを取り入れようと考えたのですか?

ベン:妊娠をきっかけに前回お話したような場所を作りたいと思い描いていたのですが、この時代の変化に併せた理想の教育方法を探すために、いろいろな教育施設を訪問することにしたんです。たくさんの教育理念と出会いましたが、偶然アレッサンドラ・ミラーニさんが書いたレッジョエミリア・アプローチの本を読む機会があり、それを読んだときに自分の小さい頃に非常に近いすごく懐かしい気持ちになりました。


――ご自身はどのような幼少期を過ごされたのでしょうか。

ベン:私は中国東北部の黒竜江省というところの生まれで、シベリアが近いこともあり、冬はマイナス38度の極寒でした。そういう環境の中で、近所の大きい子も小さい子も、いつもみんなで真っ白な雪の世界を探検して遊んでいました。


――マイナス38度は過酷な環境にも思うのですが、子供たちは違うんですね。

ベン:「雪の結晶って1つとして同じものがないんだよ」とか、「白樺の木の模様が人間の目に似ているね」とか、「葉っぱからいろんな香りがするね」といった、遊びから学びを発見する日々の生活は、レッジョエミリア・アプローチの教育理念そのものと言っても過言ではなく、そんな環境と追い求めていた理想の教育が、レッジョエミリア・アプローチであることに大人になって気づかされたのです。今でもそのときに感じたものや身に付いた感性は、会社の経営や社会生活の中でもずっと役立ってくれていますよ。


――幼少期の思い出とレッジョエミリア・アプローチには深い繋がりがあったんですね。

ベン:はい。この本を読んで、是非この教育理念で子どもを教育したいと考え、著者のアレッサンドラ・ミラーニさんのことを調べて、連絡を取り、挨拶に行くことになりました。まだ会社も何もない状況から、「顧問先生になってください」とか、「こんな場所を作りたい」ということを話しても、相手にしてくれないのではないかと心配していたのですが、親身になって話を聞いてくださり、私も幼少期の思い出などを英語でお話させてもらいました。

雪の結晶は美しく、1つとして同じものがないという話もしたのですが、そのエピソードに感銘を受けていただき、「そう、それがレッジョエミリア・アプローチなんだよ!」と言ってくださいました。

そこから意気投合して設立のお手伝いをしてくださることになり、現在に至るまでの3年間、ずっとイルニードを支えてくださっています。


――具体的にどんなことに関わってますか?

ベン:アレッサンドラさんは、イルニードの先生達の教育などにも携わってくださっているんです。初めは毎月のレッスンのプランニングも指導してもらっていたのですが、今はそれぞれの先生が自立してアイディアを出し合い、レッスンの設定や子どもの指導もできるようになりました。アレッサンドラさんの多くの貢献なくして、イルニードは設立できなかったと思っています。


――日本でレッジョエミリア・アプローチの認知はどうですか?

ベン:私がこの2年間で経験している中では、モンテッソーリなどいろんな教育理念は、特に教育熱心なお母さん達には知られてはいるものの、レッジョエミリア・アプローチに対して興味関心を持ってくださるお母さん達は、まだ少ない方ではないかと思いますね。

すごく勉強をして、わざわざ遠いところから来られる一部の教育熱心なお母さん達もいらっしゃいましたが、お母さん達からの問い合わせというよりは、キンダーガーデンや同業者の園長先生などからの問い合わせの方が多く、教育理念としても、これからますます注目されてくるのではないかと感じています。




▼言葉が通じるというのは、言語だけではない



――子ども達はイルニードでどのように過ごしていますか?

ベン:イルニードではいくつかのコースに分かれて学習をしています。Play&Learnという一時預かりのコースでは、遊びを通して自分から発見することを体験してもらえます。一般の一時預かりと比べて、子ども自身が発見する力や興味を持てる分野を、もっと自由に選んでいただけるようになっています。

もう一つはAfter Schoolと土日school というスクールコースで、放課後の時間に責任を持って自主的に宿題に取り組みつつ、音楽やアートが溢れる環境で創造力を高められます。さらにチームワーク・プレゼンテーション・リーダーシップも勉強できます。

上級コースはデジタルムービー・オリジナル音楽を制作したり、勉強は意味や目的があって楽しいものと思えるような時間を提供しています。After Schoolという名前になっていますが、3歳からでも参加することができます。アートのやり方などを覚えて、表現方法をぐんぐん吸収するお子さんも多くいらっしゃいますね。時間割が決まっていたり、リンゴは赤いなどと教える教育方法ではなく、自分で色や材質を選び、作りたいものを自由に表現できることが重要なポイントなんです。

+αで、ステージで実際に発表とチームワークをミックスしたのが土日schoolというコースです。発表テーマを始めとして、ステージの上での司会進行役などを子ども達だけで話し合い、形にしていきます。もちろん先生もサポートに回りますが、アイディアなどは全て子ども達から引き出されているんですよ。


――いろんな年代の子供たちが、創意工夫をして過ごせますね

ベン:どちらにも共通して大切にしているのは、毎回のレッスンで何を発見できたか、何に興味を持ったのかということです。先生達は子どもの様子を見てドキュメントに書き起こし、次回のレッスンでさらにステップアップしたチャレンジができるように準備を行い、レッスンプランへ設定します。

そんな中でも、子どもと先生とのコミュニケーションをもっと深めていくために、英会話レッスンの時間は、必ず定期的に設けています。子ども達には自分の言葉で希望することや、その理由を先生に伝えてもらう必要があり、先生達は日々子ども達にとって役立つ言葉を想像しながら、毎月のコンセプトに合わせて、関係性のある英単語や文法、使えそうな言葉などを教えながら、子ども達とコミュニケーションを取るようにしています。

中には英語だけを話す先生もいて、子どもも日本語しか話せないのですが、ボディランゲージなどをミックスしながら一生懸命お互い理解しようとしています。不思議なことに意外にもコミュニケーションはちゃんと取れているんですよ。


――言語が伝わらない中でも、上手くコミュニケーションが取れるのでしょうか?

ベン:先生達は子ども達の遊びを、上手に見抜ける力を持っています。そのような先生達が選ばれているというのもあるのですが、言葉が通じるというのは、言語だけの話ではありません。

日本語、英語、中国語というものだけではなく、ボディランゲージやひとつの表情、そしていろんな材料を使って、作ったものを見せるのも、子どもが伝えようとしている言葉のひとつなんです。

例えば、おままごとでお母さんとお父さん、ワンちゃんが2匹いるといった情報も、子どもが伝えてくれる大事な言葉ですし、毎日の遊びの中からも伝わることってたくさんありますよね。

伝えようとしてくれる言葉を察知しようと、お互いが歩み寄ることで優しいコミュニケーションが生まれると考えています。

つづく

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