コスタリカのデジタルノマドビザ完全ガイド:申請から取得までの流れ - HAPIVERI

コスタリカのデジタルノマドビザ完全ガイド:申請から取得までの流れ

コスタリカのデジタルノマドビザとは

コスタリカのデジタルノマドビザとは

コスタリカ政府は2021年に「デジタルノマドビザ」(正式名称:Rentista)を導入しました。このビザは場所を選ばず働けるリモートワーカーやフリーランサーを対象としており、最長1年間の滞在を許可し、さらに1年の延長が可能です。従来の観光ビザでは最大90日間しか滞在できませんでしたが、このデジタルノマドビザにより、コスタリカの豊かな自然環境や「プラ・ビダ(Pure Life)」と呼ばれるライフスタイルを長期間楽しむことができるようになりました。

このビザの最大の魅力は、コスタリカ国外からの収入に対する所得税免除です。つまり、日本の会社や海外クライアントからの収入に対してコスタリカでの課税がありません。また、自家用車や家電製品などの輸入に対する免税措置も含まれています。ビザ保持者は国内の公的医療保険システム「カハ(CCSS)」への加入も可能で、比較的低コストで質の高い医療サービスを受けることができます。

申請条件としては、月額3,000米ドル以上の安定した収入証明が必要です。これは個人の場合であり、家族を同伴する場合は月額4,000米ドル以上が求められます。収入源は国外に限定されており、コスタリカ国内での就労は認められていません。また、包括的な医療保険への加入も必須条件となっています。申請者は犯罪歴がないことを証明する書類も提出する必要があります。

申請に必要な書類と準備

申請に必要な書類と準備

デジタルノマドビザの申請には、いくつかの重要書類を準備する必要があります。まず、有効期限が6ヶ月以上残っているパスポートのコピーが必要です。次に、安定した収入を証明するための銀行明細書や雇用契約書、または過去12ヶ月間の所得証明書が求められます。これらの書類は、月額3,000米ドル以上(家族の場合は4,000米ドル以上)の収入があることを明確に示すものでなければなりません。

犯罪経歴証明書(無犯罪証明書)も必要です。この書類は日本の警察署で取得でき、その後外務省での認証(アポスティーユ)が必要になります。滞在中の宿泊先が決まっている場合は、賃貸契約書やホテル予約確認書なども用意しておくと良いでしょう。また、コスタリカ入国時に必要となる往復航空券(または出国予定を示す航空券)の予約確認も忘れないようにしましょう。

全ての書類はスペイン語に翻訳する必要があります。公式の翻訳サービスや認定翻訳者によるものが望ましいですが、コスタリカで認められている翻訳サービスを利用することも可能です。申請書類は原本とコピーの両方を用意し、電子申請の場合はスキャンしたPDFファイルを準備します。近年はオンライン申請システムが整備されており、コスタリカ移民局のウェブサイトから直接申請することができます。

申請から取得までの流れと審査期間

申請から取得までの流れと審査期間

デジタルノマドビザの申請プロセスは、まずコスタリカ移民局のオンラインポータル「SINABI」でアカウントを作成することから始まります。必要事項を入力し、準備した書類をアップロードします。申請料として100米ドルの支払いが必要です。申請が受理されると確認メールが届き、申請番号が発行されます。この番号で申請状況を追跡することができます。

審査期間は通常2〜3ヶ月程度ですが、申請の混雑状況により前後することがあります。審査中に追加書類の提出を求められることもあるため、連絡先情報は常に最新の状態にしておきましょう。申請が承認されると、コスタリカ大使館や領事館でビザを受け取るか、既にコスタリカに滞在している場合は現地の移民局オフィスでビザスタンプを受けることになります。

ビザ取得後、コスタリカに入国してから15日以内に移民局でCEDULA(外国人IDカード)の申請を行う必要があります。このカードは身分証明書として機能し、銀行口座開設や携帯電話契約などに必要となります。CEDULA取得には指紋採取と写真撮影が行われ、発行には約3週間かかります。全ての手続きが完了すれば、晴れてコスタリカでのデジタルノマド生活をスタートさせることができます。

ビザ取得後の生活と注意点

ビザ取得後の生活と注意点

デジタルノマドビザを取得した後は、コスタリカでの生活基盤を整えることが重要です。まず、安定したインターネット環境の確保が最優先事項となります。都市部ではファイバー回線が普及していますが、地方や海岸沿いのエリアでは接続が不安定なことがあります。住居を選ぶ際はインターネット速度をチェックし、必要に応じてポケットWiFiやモバイルデータのバックアッププランを用意しておくと安心です。

銀行口座の開設も早めに済ませておくべき重要な手続きです。外国人がコスタリカで銀行口座を開設するには、CEDULAと住所証明書が必要になります。国立銀行(Banco Nacional)やコスタリカ銀行(Banco de Costa Rica)などの大手銀行では英語対応のサービスも提供しています。クレジットカードの利用は一般的ですが、小規模な店舗や地方では現金が必要なこともあるため、複数の支払い手段を用意しておくことをお勧めします。

ビザ保持者として注意すべき点としては、収入源をコスタリカ国外に維持することが挙げられます。国内での就労や事業経営はビザ条件に違反する可能性があるため、すべての仕事は海外クライアントやリモート雇用に限定する必要があります。また、ビザ延長の際には再度収入証明が求められるため、経済状況の記録は継続的に保管しておきましょう。定期的な健康保険の更新も忘れないようにし、ビザの有効期限管理も徹底することで、トラブルなくコスタリカでの充実したデジタルノマド生活を送ることができます。

ブログに戻る

関連記事

問い合わせフォーム