日本では当たり前の医療保険は、どうしてアメリカでは問題になっているのか?オバマケアとして知られるアフォーダブル・ケア法(ACA)について調べました。 - HAPIVERI

日本では当たり前の医療保険は、どうしてアメリカでは問題になっているのか?オバマケアとして知られるアフォーダブル・ケア法(ACA)について調べました。

課題の多いアメリカの医療保険


日本では当たり前の医療保険は、米国で十分ではないというわけではありません。

米国の医療制度には課題がある一方で、世界の中で医療施設、技術、プロバイダーは数多くの先進的で質の高い評価があります。

しかし、米国の医療制度は、高額が理由で、多くの人が無保険または保険未加入のままです。米国の医療の歴史は複雑で、経済、社会、政治など、さまざまな要因によって形成されてきたことが原因です。


高騰し続けたアメリカの医療費


歴史を辿れば20世紀初頭、米国の医療は主に個々の医師や病院によって提供され、患者はサービスの対価を自己負担することが当たり前でした。そこから1930年代から1940年代にかけて、雇用者負担の健康保険という概念が生まれ、人手不足の時代に雇用主が労働者を引き付け、維持するための福利厚生として健康保険を提供するようになりました。

1965年、米国政府はメディケアとメディケイドを設立し、高齢者や低所得者などの特定のグループに健康保険を提供するようになりました。しかし、多くの国民はまだ健康保険に加入しておらず、医療費の高騰が続きました。


アフォーダブル・ケア法(ACA)の制定


そこで2010年オバマ政権の時に、オバマケアとして知られる「アフォーダブル・ケア法(ACA)」を制定。ACAは、医療保険へのアクセスを拡大し、医療費を削減することを目的としていますが、その実施には賛否両論があり、いまだに議論が絶えません。

ACAの支持者は、これまで無保険であった何百万人ものアメリカ人が手頃な価格で医療を受けられるようになったと主張しています。この法律には、医療保険市場の設立、より多くの低所得者へのメディケイドの適用拡大、保険会社が特定の必須医療給付をカバーすることを義務付けるなどの条項が含まれています。

しかし、ACAに反対する人々は、政府権力の行き過ぎであり、医療費の増加や消費者の選択肢の減少につなり、一部の評論家は、この法律が保険料の上昇、医師や病院へのアクセスの低下、中小企業への負担につながったと主張しています。

また、ACAは、法律の合憲性に対する異議申し立てや、廃止・解体しようとする試みなど、数多くの法的課題に直面してきました。2012年、最高裁は同法の合憲性を支持したが、その後も同法の撤廃を求める法的な挑戦は続いています。


予防の米国と病気になったら治療が前提の日本


このような努力にもかかわらず、多くのアメリカ人が手頃な価格で医療を受けることができず、米国の医療制度はコスト、質、アクセスの面で課題に直面し続けています。米国のヘルスケアの歴史は複雑であり、より公平で利用しやすいヘルスケアシステムへ前進するため様々な努力と協力が必要です。

しかしこの病気になってはいけないという危機感が、結果的に国民の予防意識を高め、運動にサプリメントなど、健康意識が高い国民を生んでいます。反面日本は病気になったら治療するということで予防意識はまだまだ低いことが現状です。

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