ギリシャのデジタルノマドビザ:申請の流れと必要書類 - HAPIVERI

ギリシャのデジタルノマドビザ:申請の流れと必要書類

青い海と白い建物が印象的なギリシャは、歴史的な遺跡や豊かな文化、温暖な気候を持つ国として知られています。そんなギリシャでも2022年から「デジタルノマドビザ」が導入され、リモートワーカーが長期滞在できる環境が整いました。この記事では、ギリシャのデジタルノマドビザの申請手順と必要書類について詳しく解説します。

ギリシャのデジタルノマドビザとは

ギリシャのデジタルノマドビザとは

ギリシャのデジタルノマドビザは、海外の企業に雇用されているリモートワーカーやフリーランスを対象に、最長3年間ギリシャに滞在することを許可するビザです。このビザは2022年から導入されており、リモートワークで収入を得ながらギリシャでの生活を楽しむことができます。ただし、ギリシャの企業で働くことはできない点に注意が必要です。

デジタルノマドビザはギリシャの「タイプDビザ」の一種として位置づけられており、初回の滞在許可期間は1年間です。条件を満たしていれば、デジタルノマドレジデンスパーミット(Digital Nomad Residence Permit)を申請することで、滞在期間を2年間延長し、合計3年間滞在することが可能です。

また、このビザの大きな特徴として、家族(配偶者や子供)の帯同が認められている点が挙げられます。ただし、家族を帯同する場合は所得要件が上乗せされるため、事前に確認が必要です。

ギリシャのデジタルノマドビザ申請に必要な書類

ギリシャのデジタルノマドビザ申請に必要な書類

ギリシャのデジタルノマドビザを申請するには、以下の書類を準備する必要があります:

1. パスポート:帰国日から少なくとも6か月間有効なパスポートが必要です。

2. 所得証明書:月収が€3,500以上あることを証明する書類が求められます。この金額は税引き後の金額となるため、注意が必要です。また、家族を帯同する場合は所得要件が上乗せされ、配偶者の場合は20%、子供は1人につき15%の加算が必要となります。

3. 雇用証明書:ギリシャ国外の企業からの雇用契約書や、リモートワークをしていることを証明する書類が必要です。フリーランスの場合は、クライアントとの契約書や過去の取引実績を示す書類などが求められます。

4. 健康保険証明:滞在期間をカバーする海外旅行保険やグローバル健康保険の加入証明書が必要です。

5. 滞在先証明書:ホテルの予約確認書や住居の賃貸契約書など、ギリシャでの滞在先を証明する書類が必要です。

6. 写真:ビザ申請用の証明写真

7. デジタルノマドビザ申請書:ギリシャ大使館または領事館で入手できる公式の申請書

8. 申請料:ビザ申請に必要な手数料

ギリシャのデジタルノマドビザ申請の流れ

ギリシャのデジタルノマドビザ申請の流れ

ギリシャのデジタルノマドビザの申請手順は以下の通りです:

1. 必要書類の準備:上記で説明した必要書類をすべて揃えます。書類は英語またはギリシャ語で準備するか、公認翻訳を添付する必要がある場合があります。

2. ギリシャ大使館への予約:最寄りのギリシャ大使館または領事館に連絡し、デジタルノマドビザ申請のためのアポイントメントを取ります。日本からの申請の場合は、東京にあるギリシャ大使館に連絡します。

3. ビザ申請の提出:予約した日に、記入した申請書と必要書類を持ってギリシャ大使館に行き、申請を行います。申請は本人が行う必要があります。

4. 審査と結果待ち:申請した大使館によって異なりますが、ビザが発行されるまでに2週間から1ヶ月程度かかります。十分な時間の余裕をもって申請することをおすすめします。

5. ビザの受け取り:申請が承認されれば、パスポートにビザが貼付されて返却されます。

ギリシャ入国後の手続き

ギリシャ入国後の手続き

ギリシャに入国後は、最寄りの外国人・移民局(Decentralized Administration)の事務所で居住許可証の登録を行う必要があります。この登録には、滞在契約書、住居の賃貸契約書またはホテル予約確認書、ビザ、パスポートなどの書類が必要です。

居住許可証の登録が完了すると、ギリシャでの生活を正式に始めることができます。銀行口座の開設や各種サービスの契約などもスムーズに行えるようになります。

また、税金に関しては、ギリシャに6ヶ月以内の滞在であれば、ギリシャ国内での課税はありませんが、6ヶ月以上滞在する場合は税務上の居住者とみなされ、所得税を支払う必要があります。ただし、2年以上滞在する場合は、50%の軽減税率が適用される制度があります。

ギリシャのデジタルノマドビザを利用すれば、美しい島々や歴史的な街並み、地中海料理などを日常的に楽しみながら、リモートワークによる収入を得ることができます。EU域内への旅行も容易であり、ワークライフバランスを重視する日本人ノマドワーカーにとって、魅力的な選択肢と言えるでしょう。

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